すだちキャンパス

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やってみたこと、学んだことなどのメモ。

Houdiniでモンブラン作ってみた

こんにちは。5連続でHoudini記事です。
今日はカップケーキのチュートリアル前半(?)で学んだことをまとめてみました。

参考にしたチュートリアル

こちら↓の動画です。
www.youtube.com

ありがたいことにかなり長編のチュートリアルなので、まだ3までしか出来ていませんが・・・
これを見て、モンブランも作れるのでは!?と思ったので作ってみました。

作ったもの

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ちょっと雑ですが・・・ぱっと見それっぽいかなと思います。あとは粉糖とかマロンとか載せたらもっとそれっぽくなるのかな・・・

また、調べていたら可愛らしい今年の新作モンブランがあったので、そちらも作ってみました。

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天使のレインボーモンブラン風...

調べたことのまとめなど

基本的には動画と同じ様に作っているので詳細は省きますが、調べたことだけまとめておこうと思います。

Attribute Wrangleでの処理について

"chramp"と書くことで、rampのパラメータを作成できる様です。
また、@curveuというのは、resampleでチェックを入れたCurve u Attributeを参照しているみたいです。これのおかげで螺旋が出来ています。

お皿の作り方

これは自分で適当に作ったのでもっとスマートな方法がある気もしますが一応書いておきます。
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画像の様にノードを組んで、大きい円柱から小さい円柱をくり抜いています。
円柱はSweep SOPのApply Scale along Curveにチェックを入れて調整することによって、少し傾斜をつけています。
あとはVDB from Polygons - Convert VDB - UV Texture - Material と繋いでいます。

ただこの方法だと、VDB from PolygonsのVoxel Sizeを相当小さくしないと滑らかにならないことと、間にVDB Smoothを入れるとお皿の縁しか残らなくなったりするので、やはりもっと良い方法がある気がします。
Voxel Sizeを0.02くらいにしないとお皿に穴があく上、0.001でやっと縁が滑らかになるという・・・。

簡単な物理演算のやり方

ケーキとお皿の間にある紙を、いい感じにお皿に乗せたかったので簡単なシミュレーションを行っています。お皿に紙がめりこみがちだったので。
布のようなものを作るには、"Vellum Constraints"と"Vellum Solver"というノードをセットで使うそうです。
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画像のように、まずVellum Constraintsの左側に紙のノード(ほぼただのGrid)を、右側にお皿のメッシュを参照して入力しました。そして出力部分を全てVellum Solverに入力して完成です。
再生ボタンを押すと紙がお皿の上に乗るので、そのフレームで停止してレンダリングしました。

側面を取り出したかった

最後にちょっと未解決の話なのですが、レインボーモンブランを作っている時に物体の側面だけを取り出したい事がありました。
具体的に言うと、ケーキの土台(スポンジ)の部分にチョコスプレーが散りばめられているのですが、土台にそのまま散らそうとすると上の(クリームで覆われる)部分に集中してしまい側面にあまり散らばらないという問題がありました。ちなみに、チョコスプレーの作り方はドーナツの時と同じです。
結局調べても分からなかったので、お皿と同じ様にして真ん中の部分をくり抜くことで、側面を取り出しました。しかしもっといい方法がある気がしますね・・・。